ガミースマイル
ガミースマイルとは
笑った時に歯茎の見える量が3mmを超えると、ガミースマイルだと診断されます。
一般的には、笑った時に歯茎が大きく目立つお口元のことを、ガミースマイルと呼びます。
ガミースマイルの原因は様々であり、事前に診査・診断を行い、ガミースマイルの程度や状態に応じて症状に合った治療法を選択することが重要です。
ガミースマイルの治療法について
ガミースマイルを治療する際は、原因や症状に応じて、以下の7つの治療法から1つないしは複数を組み合わせて治療を行います。
1.歯肉切除
歯肉のみを切除しガミースマイルを目立ちにくくします。
1度で治療が終わり、費用が安いです。
しかし、歯肉の後戻りの可能性があります。歯肉切除のみでは限界があり、限られた症例のみ適応となります。ガミースマイル矯正と併用されることが多いです。
2.歯冠長延長術
骨の位置の問題がある場合に行われます。歯茎を剥離し、歯肉を切除し、骨の形態を整えます。
適応症例であれば後戻りしにくいです。手術も1日で終わります。
3.セラミック矯正
根本的な解決方法ではありませんが、歯肉切除や歯冠長延長術と併用し、セラミックを被せてガミースマイルを改善することも可能です。
ガミースマイルが重度でかつ短期間で治したい場合、選ばれることもあります。歯を大きく削ること、神経を取らなければいけなくなることがあるなど、デメリットは多く存在します。
4.上唇粘膜切除術(LIP)
リップリポジショニングとは上唇の内側にある粘膜を切除して、縫合します。 その結果、唇が上がりにくくなり、手術は平均1回で終わり、外科的な手術のため治療効果も永続的なのが特徴です。
唇の位置・形が問題の場合に行われます。侵襲が大きく、創部が瘢痕を形成し、傷跡が目立つデメリットがあります。また創部が引きつり、上唇が反転し、笑顔が不自然になることもあります。
5.ボトックス注射
根本的な解決方法ではありませんが、上がりすぎる上唇の筋肉の働きを弱め、ガミースマイルを目立ちにくくします。笑顔が不自然になってしまうこともあります。
6.ガミースマイル矯正
かみ合わせ全体が軟組織に対して下方に位置していると、笑った時に歯茎が目立ちます。矯正治療でガミースマイルの症状を改善できます。
7.ルフォー1骨切り術
全身麻酔下にて上顎骨を中抜きし、ガミースマイルを改善させます。侵襲が大きいです。SSROと併用することでガミースマイル以外の骨格的な左右差やオトガイの劣成長なども改善し、顔貌の大幅な改善が期待できます。
当クリニックの
ガミースマイル治療の特徴
当クリニックでは、主に矯正治療でガミースマイルを改善しています。
主に用いる矯正力は、【アンカースクリューによる圧下】になります。
歯科矯正用アンカースクリューを用いることで、外科手術(ルフォー1)が必要な症例でもアンカースクリューと矯正装置の組み合わせでガミースマイルの改善ができるようになってきました。
上の歯を歯茎方向に引き上げる「圧下」という動かし方で矯正していきます。「圧下」は歯の動かし方の中でも難しい部類に入りますが、歯科矯正用アンカースクリューの使用で効果的に行えるようになりました。
ガミースマイルの患者様は、出っ歯や口ゴボといった状態も持ち合わせていることが多いです。
当クリニックのガミースマイル矯正では、ガミースマイルのみを改善させるだけでなく、歯茎ごと前に出ている歯並びや口元の突出感なども矯正治療で改善が可能です。
出っ歯や口ゴボの改善を望む場合には、小臼歯の抜歯が必要となることが多いです。
アンカースクリューは、矯正治療後には撤去し、跡も特に残りません。
また、ガミースマイルを大幅に改善していくと歯が歯茎に埋まっていきますので、歯肉切除、歯冠長延長術も必要となることがあります。
当クリニックは矯正治療に特化していますから、他院様で矯正治療では改善できないと断られた患者様も1度相談に来て頂けたらと思います。
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